すぐに偏差値が5上がる失点回避方法

「計算ミスしてなければあと10点(100点満点)取れてたのに〜」という場合が結構あると思います。

100満点で10点伸びれば、偏差値は5くらいは上がります。(※試験によります)

過去の模試成績表を引っ張りだして、計算ミスがなかったらあとどれくらい偏差値が上がっていたかを見てみて下さい。

結構上がる事に驚くと思います。

僕は模試で見直し・検算を徹底するようになってから、偏差値が5程度アップし、さらに成績も安定するようになりました。

検算方法を覚えて計算ミスをなくしましょう。

数学、物理の検算方法をご紹介しておきます。

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数学で覚えておくべき検算方法

今日は3つ覚えて帰りましょう。

1.パップス-ギュルダンの定理

回転体の体積を一発で求める定理です。
高校の範囲外なので普通は使ってはいけないのですが、検算で使うならばれないのでOKです。
で、どういう定理かというと、

平面の面積をS、その重心と回転軸との距離をrとするとき、回転体の体積Vは、
 V = 2πrS
となる。

イメージとしては、穴の開いたドーナツを、どこか一カ所ぶちっと切って引き伸ばすと「円柱」になりますよね。この円柱の面積はS、高さは2πrなので、体積は2πrSとなります。これと同じです。

2.ロピタルの定理

極限に関する定理です。こちらも高校の範囲外なので、検算専用です。

ある分数式の極限を求めるとき、
普通に極限を取ると0/0とか∞/∞のような不定形になる場合、
分子分母をそれぞれ微分してから極限をとっても同じ結果になります。

たとえば、lim[θ→0] sinθ/θなら、
分子のsinθを微分してcosθ、分母のθを微分して1なので、
 lim[θ→0] sinθ/θ = lim[θ→0] cosθ/1 = cos0 = 1
となります。

3.数列の一般項

これは公式ではありませんが、漸化式など、数列の一般項a[n]を求める問題では、
普通は、初項a[1]や第2項a[2]が与えられています。
a[n]が求まったら、n=1,2を入れて、a[1]やa[2]を計算してみて、合ってるか確かめましょう。

物理で覚えておくべき検算方法

物理でも計算ミスは要注意です。

検算方法は、「単位」に注目。

例えば、「~の速さを求めよ」のような問題で、右辺を単位だけで計算してみるとm/secになってない場合があります。

例えば、

 速さv = √(2gh) (gは重力加速度、hは高さ)

になった場合、gの単位はm/(secの2乗)、hの単位はmなので、右辺を単位だけで計算してみると、m/secとなり合っています。

しかしこれが、

 v=√(2g/h)

などとなっていると、右辺の単位が1/secとなり、速さの単位ではなくなります。よって誤りです。

この他、力なのにN(ニュートン)になってない、加速度なのにm/(secの2乗)になってないなど。

さらに、方程式なら、両辺で単位をそれぞれ計算してみると、同じになってない、とか。

センター試験では、単位が不適切な選択肢をはじくだけで、選択肢を結構絞れる場合があります。


2次試験でも、序盤の小問で計算ミスすると、そのあと全て間違いますから、気をつけましょう。

検算は重要です。

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